防災セミナー~男女双方の視点で防災を考える~
平成27年1月25日(日)市民会館小ホール
主催 愛知県・日進市・一般社団法人消防科学総合センター
講師 池田恵子氏(静岡大学教授)
「男女双方の視点で、災害に強い地域づくりを」テーマに防災セミナーが行われ、特に地域の防災組織や避難所運営組織に女性の視点が取り込まれることがいかに大事かを様々な事例を元にお話をされた。
阪神淡路大震災から、20年目の節目の年でも有り、阪神淡路の例、各地の地震災害や土砂災害の例、東日本の例など、なるほどその通りと思うことがお話にたくさん出てきた。
避難所は身動きとれないような多くの人が利用することになる。その中で授乳室、着替え室、暗がりに設置されるトイレの安全性、赤ちゃん連れや車いすの高齢者、障がい者の方への配慮が出来るかという時にやはり、避難所運営委員の仕切れる立場に女性が必要だと言う事例をききながら、正にそうだと思い出したことがあった。
20年前、神戸にボランティアに行った時も、特に女性達から、それぞれの年代に必要な衛生用品が本当に不足していたり、赤ちゃんのほ乳瓶を消毒できず、ミルクは来たけれど本当に心配だという声をよくきいた。
神戸の女性団体とつながる事が出来、必要なほ乳瓶のつけ置きするタイプの消毒液をたくさん送ったこともあった。
日進ではこうした声を行政に届け、早い段階で高齢女性の衛生用品や、粉ミルクとつけ置き消毒液はセットで備蓄倉庫においてもらうことが出来た。
また防災会議の委員にも女性が少ないこと、地域の防災訓練も女性は炊き出し、男性が力仕事という性別の固定化も見直すべきというお話があった。
特に満席の客席は男性のそれも役員ぽい方が多かったので、このテーマで聞いていただけたのは良かったのではないかと思う。
言われてみれば防災の研修は多いけれど、実際に避難所となる小学校の体育館を仕切ったり、いざという時どうするかという訓練はしたことが無いねという話があちこちの席から出ていた。
実際に避難所になるときの模擬訓練の重要性を痛感した。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)
最近のコメント